最重要② 細胞のエネルギー 

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細胞が十分に機能をするには4つの条件

1:細胞の構成成分である蛋白質(アミノ酸)と脂質が足りていること

2:エネルギー不足にならないこと

3:新陳代謝がスムーズに行われること(メガビタミン、鉄、ミネラル)

4:細胞を傷つける活性酸素に対し防御装置(SOD)が働いていること

この4本柱が最重要です。それができないと病気、老化、障害という状態になります

今回は2:エネルギー不足にならないことについてです

マクロ的視点:人は生きていくにはエネルギーが必要、働く、運動する、頭脳労働するなど。一般的に”ごはん”を食べる

ミクロ的視点:細胞は代謝活動にエネルギーが必要、複製、代謝、分裂、など。ATPを細胞内で合成する

<ATP合成について>

細胞内でエネルギー合成する3つの経路

1糖質(グルコース)から合成する経路(嫌気性解糖)細胞質内⇨ATP 2個合成

2糖質(グルコース)から酸素を併用する経路(好気性解糖)ミトコンドリア内⇨ATP 36個合成

3脂肪酸から酸素を併用して合成する経路&ミトコンドリア内⇨ATP 129個 合成

上の3つを比べるとエネルギー産生効率は

3:脂肪酸からミトコンドリア(129ATP) >>> 2:好気性解糖系(36ATP) >> 1:嫌気性解糖(2ATP)

(糖質より脂質の方が良質、例えば車でいうと普通のガソリン車が1:嫌気性解糖で、バイブリッド車が2:好気性解糖系、3:電気自動車が脂肪酸利用といったところである)

誰が見ても3がいいと思うが、2と3のようにミトコンドリアでエネルギーを産生するにはある条件が必要で、それがないと機能しない

それは蛋白質、ビタミンB群、ビタミンE、ナイアシン、鉄、マグネシウム、そして酸素である

つまり急に糖質制限をして脂肪に食事を変えれも蛋白質、鉄、ビタミンB群、ビタミンE、ナイアシン、マグネシウム、酸素のどれか一つでも足りないとミトコンドリアが機能できず、

エネルギーが作れず、脂肪酸はエネルギーに変わらない(エネルギー不足)

糖質制限失敗例に多いパターン(過去私もなりました)。

<実践方法>

1まずはミトコンドリアが十分機能できる環境を整える

つまり蛋白質、鉄、ビタミンB群、ナイアシン、ビタミンEを十分に摂取(メガビタミン)、マグネシウムなどミネラルはバランス良く補う。

2脂肪酸を優先的たっぷり摂取し、それでも足りない時は糖質で補強

脂肪酸は、具体的に動物性脂肪、バター、生クリーム、チーズ、MCTオイル

糖質は体の負担を軽減するために血糖上昇の緩やかなものを選ぶ(GI index 低いもの)

例 全粒穀物、イモ類など、精製穀物や砂糖は時と場合に限定して少量にすること

<移行期間>
3ヶ月から半年かけてゆっくりと糖質を減らすこと

注意:糖質欲求がある時(甘いものを食べたいと思う時)はミトコンドリアがうまく機能していないか、エネルギー消費が多い時(仕事、ストレスなど)

急に糖質制限しても鉄、たんぱく質不足ではミトコンドリアが働かず、低エネルギー状態(飢餓や断食に近い状態)となるので倦怠感やだるさ、低血糖のイライラなどを引き起こす

糖質制限は積極的に行うのではなく、脂質エネルギーがうまく機能してから徐々に糖質を減らして、いつの間にか糖質を摂らなくても平気だという方が自然であり続きます(成功)

いきなりの糖質制限や、準備不足ではうまくいかず、結局糖質依存に戻ってしまう(自分には合わないと思い込んでしまう)

<なぜ糖質でダメなの?>

糖質から嫌気性解糖系を利用してエネルギー作り出している場合、効率が悪いため大量の糖質が必要となる(大食い傾向、甘党)

糖質摂取は血糖上昇を引き起こし、その後それを下げるため、インスリンが分泌され、血糖が下がり、低血糖となり、今度はグルカゴン、アドレンリン、コルチゾンが合成分泌され安定する

これらのホルモン合成のために多量のアミノ酸、ビタミンB群、ミネラル、コレステロールが消費され、減少し、ますますミトコンドリアが働けないという悪循環にはまっていきます

さらにいわゆる糖尿病とその関連疾患(全身)へと進んでしまう

糖質は日頃から食べるのではなく補助的に補うものと位置付け、急な馬力が必要な時にとっておきましょう(例:スポーツ時のバナナなど)

<測定>
呼気中ケトン濃度測定

脂肪酸をエネルギーにすると、ケトンが発生し、呼気中から排泄される、それを測定できる

<補足>
ご飯を減らしてダイエットとか、甘いものを我慢するという精神論はいらない。ご飯やスイーツを食べたいということは体がまだミトコンドリア利用にシフトしていない、か過度のストレス暴露に気づくところ

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