カルシウム
著書:Orthomolecular Medicine for everyone 作者Abram Hofferを要約
カルシウムがないと人はクラゲになるだろう。カルシウムの99%が骨と歯に蓄えられる。毎日700mgのカルシウムが骨から出たり入ったりしている。1%のカルシウムが血中で凝固機能、筋、神経細胞、細胞壁機能、酸素活性に働いている。食事の20−30%のカルシウムが吸収される。カルシウムの吸収はビタミンD、タンパク、乳糖があると吸収が良くなる。ジュースに含まれるリン酸過剰はカルシウムの吸収を悪くさせる。他に、リン酸、繊維、カフェイン、過剰脂質、過剰タンパク、アルコール、ストレスで吸収が低下する。運動不足、コーヒー(ノンカフェインも含め)でカルシウムが減る。
骨粗鬆症はカルシウム欠乏でおこるがマグネシウムとの比が関与している。北米では100万人に影響を与え、毎年100万人の骨折患者を苦しめている。骨折後の死亡率は高い。椎体骨折が多く、70歳までに1/4の女性が椎体骨折を起こす
骨密度は年齢、性別、人種、ホルモンバランス、栄養、筋活動に影響される。エストロゲンの減少はカルシウム減少になる。マグネシウム欠乏は骨粗鬆症とカルシウムの関係に関与する。マグネシウムはカルシウムの輸送を制御している。マグネシウムを摂取すると骨密度は上昇する。NIHの報告ではビタミンD欠乏が骨粗鬆症と関与するとしている。ビタミンD3はカルシウムとリン酸の腸管から吸収を上げる。1000-2000単位を毎日摂ることを推奨している。運動は骨密度を上げる。
カルシウムを多く含む食品は牛乳であるが、マグネシウムが少ない。乳製品にアレルギーのある糸はカルシウムのサプリメントを摂取すると良い大人では1000mg毎日必要である。
骨粗鬆症の治療にはカルシウム1000−2000mg/日に加え、マグネシウム500−1000mg/日、亜鉛10-15mg/日、マンガン15−30mg/日の摂取を勧める。