Pocket

鉄 

著書:Orthomolecular Medicine for everyone 作者Abram Hofferを要約しました

大人は3−4gの鉄を体内に持っている.
70%は血液のヘモグロビンにそれ以外は脾臓と骨髄にある。
鉄を多く含む食事は全粒穀物、肝、卵、肉に含まれている。
乳製品、オイル、フルーツ、野菜にはわずかに含まれる。
鉄製のフライパンは有効である。食事からは約10%程度しか吸収されない。
ヘム鉄(肉からの)は30%程度吸収され最も有効である。
鉄はフェリチン値、食物のヘム鉄量、体の鉄の必要度、ビタミンC濃度、
カルシウム濃度によって吸収が変わる。非ヘム鉄、タンニン酸などによって吸収は低下する。
EDTAも鉄吸収を阻害する。

鉄は女性では生理で減少していく、成人男性でも平均1mg/日鉄を汗から消費する
鉄吸収は胃切除後の人、吸収不良症候群の人で低下する。
約10−25%の女性は鉄不足である(アメリカ、日本ではもっと多い)
鉄不足によって鉄欠乏性貧血を起こす、症状は倦怠感、精神不安、異食(甘党、冷たいものを好む)
爪の変形である。過剰な出血(整理過多)がある場合はヘモグロビン値によらず鉄不足を疑うべきである。

摂取量
鉄は大量に摂取するものではないが、平均5-20mg/dayの摂取が推奨されている。
平均男性で10mg/day消費し女性では20mg/day消費している。

補足
藤川理論によれば日本人の多くは鉄不足、特に女性。
血液検査でフェリチン値を測定 100以下は潜在性鉄欠乏症 目標200 

食物の鉄は動物性(ヘム鉄)と植物性(非ヘム鉄)に分けられる。

吸収率が違うヘム鉄は約15−25%、非ヘム鉄は2−5% 約5倍の差

キレート鉄はオススメ
アミノ酸で鉄が囲まれている状態で胃腸障害が少なく、吸収が良い。便秘にもなりにくい。
藤川クリニックでは3000例以上の人にキレート鉄を飲ませ鉄過剰になった人はいない

現代の野菜にはほとんど鉄やビタミンは減っている。

鉄過剰について、経口で摂取する限り過剰にはならない。鉄剤点滴には注意。

鉄の役割
1:赤血球の合成
2:神経伝達物質セロトニン、ドーパミンの合成に必要
3:活性酸素除去
4:ミトコンドリアを活性化し代謝を良くする

フェリチン:鉄を蓄えることができるタンパク質、肝臓、全身に分布。
血中の鉄が減るとフェリチン内に蓄えられていた鉄が放出される。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA